紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

届かない手紙――雪降る日に思うこと

親愛なるチェリーブロッサム

今年に入ってから二度目の大雪で、外が真っ白です。 立春を過ぎたというのに、去年の12月よりも冬らしい2月ってなんだかおかしいですね。 今日は、白いコートに白いマフラーを巻いて出ました。 そう、いつかのあなたがしていた格好です。

あの日、あなたは駅であの男が降りてくるのを待っていました。 寒いのに、あの男が快速に乗ってこの駅で降りてこないかもしれないのに、それでも待っていた。 あなたの気持ちに応えるかのように、ずいぶん時間がかかったけれど、あの男はきちんとあなたがいる駅に降りてきた。 泣きそうな顔で降りてきたあの男を、あなたは励ますようにしていましたね。 寒い中待っていたはずなのに、つないだ手が温かかったと男は感動していた。

そんな話をふと雪を見ながら思い出しました。

雪の降る中、いつかのあなたと同じ格好で電車を待てば、あなたが降りてきてくれやしないかと。夢だと知っているのに期待して。待ちきれずに目的地へと向かう電車に乗る。

愛しのチェリーブロッサム、こういうのを感傷というのでしょう。