紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

意外な展開、意外な結末 0能者ミナト7巻感想

もういいかなと思って買うのをためらっていたけれど重版出来というので買って読んだら、くそうやっぱり面白かったじゃないかという話。

ということで、『0能者ミナト(7)/葉山透/メディアワークス文庫』を読みました。

【内容】 七人ミサキ──入れ替わる魂を求め永遠に彷徨う、悪夢のような怪異。三年前、孝元が助力を求めたのは、今と変わらず横柄で奔放な湊だった。 依頼人を守るために汲々とする総本山の手練れをよそに、まったくやる気を見せない湊。 すでに悪名高い“零能者”に、僧達は忌々しげな態度を隠さない。だが、湊の自由な発想とアプローチは次第に皆の心を捉えていくのだった。 連鎖する呪い、そしてその数の多さ。永遠に途絶えることがないという怪異に、湊は思いもよらない方法で迫る。 (メディアワークス文庫サイトより http://mwbunko.com/product/2014/01_02_isbn.html

【評価】 ★★★★☆

【感想】 0能者ミナトシリーズは、怪異を科学的に(あるいは数学的・物理的に)やっつける話です。科学にありがちな怪異を否定とか、心霊科学を持ち出すとかそういうのではなく、怪異を肯定しながら科学的に分析してやっつける話です。なので考え方が斬新で、そうきたか、といつも驚かされます。 今回は7巻目ということで、「七人ミサキ」と「化」。

七人ミサキの話は過去編です。大学生の湊さん。きゅん。 さて、七人ミサキがなぜ七人なのか、なぜ現象として多いのか、どう対処すればいいのかを湊さんが素数に絡めて説明するのですが、その考えに、目が転げ落ちそうにになりました。 いや、すぐには受け入れられないけれど、七人ミサキの怪異を説明する考えとしては実に面白い。

どうおもしろいか説明すると作品の面白さが半減するので、これは読んでくれというしかないですね。屁理屈かもしれませんが、最後の結末がいい感じに結んであって作者がすごいストリーテラーだなぁと。

 

対して現代版の「化」。 村人が一晩でいなくなった怪異を解く話ですが、この怪異が解明された時、涙があふれて止まらなかったです。 怪異自体は単純で力も弱いのですが、その執念のすごさ。 いや、恩義とか愛とかってすごいんだなぁ。まさか泣かされると思わなかったのでしてやられました。 これも湊さんが答えを出すまで怪異の正体がわからなかったのであっと驚かされた話です。

7巻も面白かったので、次回8巻も出たら買うんだろうなぁと思う次第です。

てか、最近妖怪や陰陽師がテーマの本が増えすぎて、どれを読んでいいか迷います。昔は少数気鋭だったから買いあさっていたけれど、最近は慎重にならないと面白くないのを引いてしまうんですよね。難しいなぁ。