紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

涙が止まらない日ーー先生の訃報

友人から突然のメールがきた。 訃報だった。 中学高校の時の恩師の。 1月に亡くなったこと、家族で密葬したこと。 お悔やみの言葉とともに淡々とつづられる内容に、涙があふれて画面が見えなくなった。

いわゆる普通の枠組みからぶれていた私を、担任すら見放したのに、担任以上に面倒を見てくれた先生だった。

いけないことをしたらスリッパではたかれたけれど(盛大な音はしたけれど痛くはなかった)、私の何でもない雑学をほめてくれたり、わからない授業の内容をわかるまで親身に教えてくれた。

クラブの顧問でもあった先生は、川の水質調査や先生の研究していた魚をみるために車を出して連れて行ってくれた。

チョコエッグがはやったころには、先生がほしい魚を出すためにクラス総勢でチョコエッグを買い占めたこともあった。

修学旅行で川下りしたら船頭さんが竿を流して、後ろの船に乗っていた先生がそれを拾うなんてこともあった。

いい先生だった。叱るときには叱り(でも手は出さない)、ほめるときにはほめてくれた。呆れたように苦笑する顔が好きだった。

卒業しても変わらず準備室に逢いに行けば、変わらぬ笑顔で「お前は本当に変わらないなぁ」と近況を聞いてくれた。

かわらなかったのは先生だった。 あの場所に先生がいる。いつでも会いに行ったら変わらずそこにいる。そう思っていた。

先生が病気になって、入院したうわさを聞いた。学校をやめたとも。でも、また帰ってきてくれると思っていた。定年後も嘱託で残る先生もいたから。先生はまだ若かったから。

そして、今日の訃報。 動揺した。電車の中なのに涙が止まらなかった。 嘘だろうと思った。そんなに身近ではなくなったのに、心がごっそりえぐられた気がした。今でもこの文章を書きながら涙が止まらない。

なんという日なのだろう。