紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

1月の終わりに思うこと

旅行会社から春の旅行を促すパンフレットが届いた。 陸奥から九州まで、桜色に染まった写真が私の目を楽しませる。 こんなに寒いのに、春はすぐそこまで来ているのだなぁと思う。

桜に悲しみしか見出せずに、10年が過ぎた。 ここ2、3年は桜を見ても泣かなくなったけれど、無関心を装うには心が弱すぎた。 終わってしまった物語が、どうしていつまでも私の心を塞ぐのだろうと思うのだけれど、それは今でもあの物語を私が愛している証に他ならないから、心の痛みを甘んじて享受してきた。

それもそろそろ終わりにしないといけないのかもしれない。

年を取った。 あの物語に心を奪われていたころからは信じられないほど遠くに来た。知り合いは結婚し子供を産み育て、あるいは何かしらの事を見出して幸せに暮らしている。

人の幸せな姿を見ていると、閉ざされ凍っていた私の心が溶け始めた。 歩き出さねばと思うようになった。 けれど、どこに向かって歩き出せばいいのか、まだわからないのだが。

むやみに歩けば、どこかや誰かにたどり着けるだろうか。

1月の終わりにそんなことを考える。