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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

ドラマティック・カンパニー公演「マザーズ・イン・ヘブン」を観劇しました

感想文

2016年10月30日は一心寺シアターにて、ドラマティック・カンパニー公演「マザーズ・イン・ヘブン」を観劇しました。

いやもうこの劇すごく面白いし、泣けるし、切ないし、あたたかいし、今年一番心を揺さぶられた奴です。

話としては、天国には子どもを残して逝った母がいく、マザーズルームというところがあり、そこで10年間修業すると1日だけ、わが子に会いに行けるという。
天使ミエルを選べば、別人であいに行くけれど、触ることも会話することもできる(正体を明かしてはいけないけれど)
天使ミエナイを選べば、自分自身であいに行くけれど、触れることも会話することもできない。

ぐれた息子をそれでも溺愛し、不慮の事故で死んだ母。天使ミエルと息子に会いに行く。息子に自分のせいで母を失ったと思っていた息子に、訪れる新しい家族という名の幸せと、母からの赦し。

かつての愛猫を迎えに行く母。天使ミエナイを選んだ彼女は、息を引き取る猫を胸に抱いた。そこで、自分を憎んでいたはずの義理の娘の本心を知り、次は彼女に会いに行こうと誓う。

謎のおねえキャンディ。多忙な天使ミエル・ミエナイの代わりに室長が一緒に下界へ降りる。人が良すぎて全てすべてを失い、普段はホームレス。なぜか留置場で友達と大晦日を過ごす息子。自分をかばって死んだ父の死が重い十字架だという。けれど同時に父をすごく愛していたと。
留置場で一緒に過ごしていた友人は実は事故の加害者の家族だった。互いを許し合う二人。
キャンディはそれを見て、意を決し、息子に自分の正体を明かす(規則違反をする)。息子の中のキャンディの記憶は消される。室長に生まれ変われなくなると告げられる。それでもいいのだとキャンディは言う。
10年ごとに息子に会いに行く。そして息子が死んだなら、死んで生まれ変わった息子に会いにいき続けると。

下界に降りた母たちは、またマザーズルームに戻った。次の10年。また大事な子供に会いに行くために。

天使ミエル・ミエナイが室長に問う。なぜこんな部屋があるんですかと。
必要だからと室長が言う。そして今日も新たな母親たちを迎え入れるのだった。

一番視線で追ったのは、室長(関さん)。スーツ姿で真顔でラジオ体操をして(公演中ラジオ体操しすぎて、筋肉痛になったそう)、合間に変なポーズ入れたり、長い舌打ちをしていると思ったらそれが笑い声だった。
天使ミエル・ミエナイの息の合った動きとか、「パードゥン?」「イエッサー」が楽しかったりとか、母も息子も娘もみんな愛しかったりとか、ココロボスの娘への愛が深すぎてほほえましかったり、おねえを熱演する中尾さんがおねえにしか見えなかったり(なんかすごく素敵だった)

自然と声を立てて笑ってしまったり、気が付くと涙があふれて止まらなかったり、名作でした。
ドラマティック・カンパニーさんの舞台ってDVDにならないんだけれど、この作品はDVDになってほしかった。何回も見たいやつです。はい。

余談ですが劇中のテレビ番組、パクリ丸がすごいいろいろぱくっていて、しかも声優さんの声で再現されるから、スゲーやばかったです。

大阪のお笑いもすごく取り入れて下さっていて、なんかすごいよかった。

素敵な舞台をありがとうございました!