紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

映画「悪童日記」を見た

映画「悪童日記」を見ました。

本当はイヴサンローランが見たかったのだけれど、時間が合わずチラシの双子の美少年に魅せられて。

しかし結構残酷という前評判を聞いていたので、ネタバレを踏んでから見に行きました。なので、二人の証拠、第三の嘘から、悪童日記の内容自体が空想だということも。

いや、これ空想と思わないと(作者が実体験に基づいて書いたとしても)辛いです。

戦争がはじまり、今まであったこともない祖母に預けられ、そこで雌犬の子どもと呼ばれる、労働しなければ叩かれる。そんな環境で、双子たちがとったのは、心を強くする訓練でした。

お互い倒れるまでなぐり合ったり、母親の写真や手紙を燃やして未練を断ち切ったり、醜い罵声を浴びせあって心を動かさないようにしたり。

後半は、メンタルが強くなった(強くなったというか鋼のようになったというか、こわばる感じ)双子が彼らなりの正義を身に着け、ゆすりや殺人未遂などをしていく。現代で行われたらうわぁという話なのだけれど、それらの行動の裏にある理由を思うと、双子を悪と決め付けられない。情状酌量の余地がありすぎる。

最後もネタバレを読んでいたので、嗚呼、その終わり方かと思ったのだけれど、実際映像で見るとえげつない。

キーのシーンで流れる効果音がするたびに、また何か起こるんだなと暗い気持ちに。

祖母と和解めいたものをしたのは救いでした。あれを救いと呼ぶかどうかはわからないけれど。あと、母親。何浮気してるんだ(壮絶な最期でしたが)。

これはもう、小説が三部作ということなので、残りの二遍も映画化して、救いを作ってほしいです。はい。て、救いはあるんだろうか。