紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

COLD HEART in NEWYORK 感想

久しぶりのBL『COLD HEART in NEWYORK / リブレ出版 / 木原音瀬』を読んでので感想。

COLD HEART in NEWYORK (ビーボーイノベルズ)
木原 音瀬 リブレ出版 (2014-08-18) 売り上げランキング: 300

【あらすじ】 秋沢のことを本当に好きになってから二人甘い蜜月を過ごしていたが、ある日秋沢のスキャンダルが発覚。 楠田が問い詰めると、彼は悪びれもせずに関係を持ったと口にした。それを悪いとも、そもそも浮気とも思っていない秋沢に楠田は耐えられず別れを切り出すが、彼の極端すぎる執着に楠田は…。 好きだけど、愛しているけど、一緒にいられない――。 COLDシリーズスピンオフ、書き下ろしも100ページ超収録!

【評価】 ★★★★☆

【感想】 前評判で、秋沢がクズだという情報しか手に入らなかったので、それはそれですごいなぁと思って読んだら、本気で秋沢がクズでした。

まず、ひと月離れて過ごす間の下処理のために金を払うから一緒に沖縄までこいと楠田に言う(仕事人としての楠田を否定)、楠田がいけないとわかると楠田という恋人がいるのにかかわらず、下処理のために(下種な言葉ですいません)女優と寝る(恋人の心を裏切った挙句、女性を性欲処理の道具にする)。 それに楠田が怒ると撮影を抜け出して楠田の前にやってくる。なんとか言いくるめられて空港に戻ると、秋沢だけが気持ちいいセックスをする。→楠田の心が壊れる。

その後楠田が別れ話を切り出すと、監禁の上、金で雇った輩に楠田を凌辱させる。そして浮気されたらどれだけ嫌な気分になるかわかったとほざく。 結果、楠田は秋沢の前から消える選択肢を選ぶ。

読んでる間中、胸がじくじく痛みました。呼吸ができなくなるんじゃないかっていうぐらい、苦しい内容でした。

秋沢の思いは、愛かもしれないけれど愛じゃない。自己中心的で、人を思いやる気持ちゼロ。自分だけ気持ち良ければよくて、相手のことを考えない。クズです。でも木原さんがあとがきでかいているように、多かれ少なかれ秋沢的な考えを持っている人はいますよね。うん。気を付けよう。

事件から3年の月日が過ぎ、楠田の消息が秋沢にばれて、秋沢が楠田を探しに行く「COLD HEART in NEWYORK」。 この話があったので、少しだけ秋沢のクズを許してあげたいなぁと思いました。思いだけは純粋なので。

しかし楠田さん、やはり事件の後遺症を引きずっている。すごく切ない。きっと心から秋沢を許せたにしろ、触れることは当分できないんだろうなぁ。すごい心の傷だと思うもの。

秋沢はクズだと思いますが、想いの純度を考えるとき、嫌いになれません。ただ楠田さんと同じ目にあいたくないので、関わり合いにはなりたくないなぁ。

COLD三部作より痛かった、COLD HEART。でも、ドラマCD化してほしいと思ったり。

もうちょっと二人の行く末が気になったので、木原先生には続きかいて欲しいです。はい。