紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

駄文

川の流れに落ちた涙の一粒を探すように、あなたの痕跡を探す。
人から見れば不毛としか言いようのない行為も、あなたに出会うというたったそれだけで何にも代えられない意味があった。

死んだ人間の忘れ去られていく存在の、痕跡。
ともすれば自分が抱えている存在の証も幻ではないかと思う。
生きてこの世に物語を紡げない人間は無力だといつかあなたは言った。世界に対して影響力を持ち続けられるのは生きてこそだと。
なるほど、そうであるならば生きているだけで我々は無力ではなく、いなくなったあなたは途方もなく無力だ。

だから、世界に対して無力でない私があなたを求め続けるこの僥倖。あなたは死んだ後も生きるのだ。人の記憶の中で、思いの中で。生き続けてほしい。第二の死を知らないで欲しい。

そのためのあなたの痕跡。

記録は増えないが、いまだ見出せないものを見出す事は可能だ。これからあなたに気付き、あなたを想い、焦がれる人間が現れるかも知れない。その人の中であなたという存在に命がともるかもしれない。

そんなことを夢見る。