読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

綾辻行人先生と人形作家中川多理さんのトークショーに伺いました

2016年5月15日は、パラボリカビス京都出張版春秋山荘での夜想・髑髏展にちなみ、ミステリー作家綾辻行人先生と人形作家中川多理さんのトークショーに伺いました。

髑髏展を楽しみたかったので、トークショーよりも早く春秋山荘に到着。
初夏の暑さをふっと忘れさせてくれる素敵な空間に、山本タカトさんのイラストや相場るい児さんの根付や茶器、丸岡和吾さんの髑髏オブジェ(マグカップとかぐい飲みとか)、髑髏をモチーフにした日本画や油彩、入れ墨作家さんの髑髏画などがゆったりと展示してありました。
なかでもお目当ての中川多理さんの少女人形は可憐に美しく、少年や白く肋骨を晒したお人形は繊細な美しさが。至近距離で見ることができて、心が弾みました。
中川さんの作品は、高屋未央さんの作品『機械仕掛けの王様』に出てくる人形たちを具現化したらこんな感じという勝手なイメージを私が抱いていて、人形というよりは、生と死の間にある静物と呼びたくなります。
静謐でいて、けれど次の瞬間には口を開いてにっこり笑い、何か語りかけてきそうな不思議な魅力が。

また、中川多理さんが在廊されており、初めてお会いしたのですが、気さくで優しく、美しい方で、人見知りする方なのですがお話させて頂けて光栄でした。
ご好意で、鳥髑髏ちゃんをお迎えすることができ、とてもうれしかったです。
嬉しいことは続き、中川さんのお人形のオーナーさんがお人形をお持ちくださり、それに触れるまたとない機会をいただきました。ありがとうございます。するりとした感触の肌がなんともいえず…。
いつか触れることができたらと思っていた感触に触れることができて本当に幸せでした。
また、ひなドールの作者江村あるめさんとお話し出来て光栄でした。

展示場所に長時間いることもあって、自分の好きな時に好きな作品の前に行って絵やオブジェや人形を眺める贅沢さ。この空間だから許されるのだろうなという至福のときでした。

綾辻先生と中川さん、夜想の今野さんのトークショーは、人形を主軸に、夜想初期の話、可淡ドール、恋月姫、アナザー、マネキン、イノセンス皆川博子ピグマリオン、と話題がふわっと広がっていき興味深く拝聴しました。
また、人形はそもそも虚ろで、作者というより、それを見たり所持した人の心が呼応して、何かが宿るという考えにほうほうと頷き。
印象的だったのが、中川さんが今出来上がった人形なんだけれど、何処かの遺跡に(?)から時を経て掘り出されたような…という発言。それは名古屋の花迷宮の白い子たちの展示を見たときに受けたイメージそのもの。ちゃんとしたビジョンがあってお人形を作られていて、それを確かに具現し、人に伝えることができるなんてすごいなぁと感心しました。
途中、綾辻先生のファンだったろう蜂が乱入してみんなびっくりしましたが、終始和やかで楽しい時間でした。

中川さんは9月に個展をこの春秋山荘さんで開かれるそうなので、楽しみです。

春秋山荘は、JR山科駅から徒歩20分弱の1本道。緑豊かで、川のせせらぎが美しい場所にあります。

夜想・髑髏展は、6月6日までの金・土・日開催、期間中はさまざまなイベントがあるようなのでおすすめです。ここでしか見られない素敵な作品をぜいたくに楽しめますので、ご興味がありましたら是非。

夜想・髑髏展/京都・山科 春秋山荘