紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

含羞 感想

月に吠えらんねえ、最果てのサーカスで
うっすら中原中也小林秀雄のお話を知ったのですが、
それを越えてガツンと鳩尾を殴って衝撃をくれたのが、
曽根 富美子さんの『含羞(1)(2)』です。


いやもう、中原中也がぶっ飛んでいて、奔放で、無垢で、
明け透け無くて、前衛的で、たまに人を見下して、
ちょっと苦手なタイプだなぁと思うのですが、
そんな彼の天才性を見出して、憧れ嫉妬し、
彼女を奪い、それでも交友を続けた小林秀雄
相当な人間だったなと。
中也が何気ない時に何気ない言葉でどんどん小林を抉るんですよ。
容赦なく。
それがひりひりする。
中也は文壇に認められず、変な人扱い。
一方小林は着実に文壇に地位を築く。
でも、小林は中也を畏れているんですよね。
畏れながら交友を続ける。

そして中也の早すぎる死。

濃密な二人の関係を、よくもここまで描き切ったなぁと。
ファンタジーBL読むより、よほど艶めかしい。
近代文学は意外と精神的衆道があふれているなというのが
最近の感想です。

はい。

 

 

含羞(はぢらひ) 我が友 中原中也 新装版 1
 

 

 

含羞(はぢらひ) 我が友 中原中也 新装版 2