紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

桜が咲くと思いだす

お題「桜」

桜が苦手になったのは、

好きな小説のキャラクターが死んだからだ。
時間軸では10月ぐらいだが、本が出たのは4月だった(しかして下旬で桜は散った後だった)が展開がいけなかった。
死んだ後、彼の死体は消え、臨終の場所にはなぜか桜の若木が生えていて、
彼の肉体が桜の若木になった、という態なのだ。

だから、春になり桜の花が咲くのを見ると、
どうしても彼の死を思い出して、
通勤電車の沿線の桜の花を眺めるたびに、
辛くて泣いてしまっていた。

彼が死んで十年以上が経ち。
それなりにまた違うものを好きになって、
(しかしてあの熱量と同じほどの強さで思うことができてるかどうかは定かでない)
泣きはしないのだけれど、
旅行会社から送られてくる桜観覧ツアー案内を皮切りに、
テレビ、そして現実と、桜がまた迫ってやってくる。

そしてまた、昔ほどではないけれど、心のどこかがちくりと痛む。

ええ、これを感傷と人は言うのですよ。