紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

新版 宮澤賢治 愛のうた/澤口たまみ  感想

『新版 宮澤賢治 愛のうた/澤口たまみ/夕書房』の感想を。 

新版 宮澤賢治 愛のうた

新版 宮澤賢治 愛のうた

 

 【あらすじ】
賢治には、恋人がいたーー!
知られざるラブ・ストーリーを作品と証言から大胆に読み解く、異色の文芸エッセイ。
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生涯独身で、その恋心は妹や親友に向けられたと解釈されることの多い聖人・宮澤賢治。しかし彼には相思相愛の女性がいました。
お互い結婚を考えながらも叶うことのなかった悲しい恋。本書はその顛末を、『春と修羅』をはじめとする詩の数々に封じこめられた切実な恋心を読み解きながら、明らかにしていきます。

誰もが知る詩「永訣の朝」や童話「やまなし」「銀河鉄道の夜」などに隠された苦しい恋の片鱗に気づくとき、これまでとは違う「人間・宮澤賢治」が、生き生きと立ち現れてきます。

岩手の自然と風土を知り尽くすエッセイストが、約100年の時を越えて開封する、胸がしめつけられるほど切なく美しい、愛の物語です。
夕書房サイトより

【感想】
ここ数年、人間宮沢賢治に興味を持ち、アザリアを筆頭に賢治に関していろんな書籍や資料を見てるのですが、この本は、宮沢賢治の恋話をきちんと資料を集めて調査し、まとめ上げたものになります。
宮沢賢治にはヤスという恋人がいた、という話はまんが『宮沢賢治の食卓』などから読んで知っていましたが、二人がどこで出会い、どんな愛をはぐくみ、そしてなぜその恋が破れて別れたのか、は深く知りませんでした。
レコードコンサートでの出会い。ひっそり人目を忍んでの逢引き、縁談話、別れ。
多分著者の想像も入っているので、それが全部正しいかどうかは、賢治とヤスさんがなくなって久しい今では、わからないのですが、読んでいて自然と、頷けるというか、こじつけではないのだろうなぁとスルスル読めたので、私的には心に響きました。
やはり、バックボーンを知ってから、その人がなぜその物語を紡いだのかがわかると、物語の持つ意味合いが変わってくるから面白いです。
宮沢賢治という人の、新たな視点という意味で、良書だと思いました。