紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

コンビニたそがれ堂祝福の庭 感想

新刊にいつもワクワクする『コンビニたそがれ堂祝福の庭/ポプラ社村山早紀』の感想を。

 

【あらすじ】

大人気シリーズ、第6弾!
心癒される温かな涙の物語

大事な探し物がある人だけがたどりつける不思議なコンビニたそがれ堂。ビルの隙間を通って野良猫だけがいけるような小さな空き地で、つむぎは不思議な女の子と出会う。束の間の出会いがもたらした10年後の奇跡を描いた「ガラスの靴」ほか、老いた人気漫画家と少女の交流を描いた「神様のいない家」など、クリスマスにちなんだ心温まる物語3編を収録。大人気、コンビニたそがれ堂シリーズ、第6弾!

ポプラ社サイトより

【評価】

★☆

 

【好きなセリフ】

 世界には綺麗なものや美味しいものがたくさんある、だから生きなきゃだめなのよ。この手で誰かをぶちのめしても、勝ち抜いて、倒れないで、未来に生きていかなきゃ。
 世界はワンダーランド。人生は一瞬の夢。わたしたちは夢の国の冒険者

(中略)

何があっても、どんなに苦しくても、生きることを嫌がったりしないで、未来に向かって生きていこうって(p.215)

【感想】

今回も寸分たがわず読み進めていくうちに視界がぼやけ、気がつくとあたたかな涙が頬を濡らしているのです。3編ともですよ、これってすごいですよね(普段ギャグ漫画を読んでも口角釣り上げるぐらいの淡々とした私にしたら)。

この巻を読んで強く思ったのは「情けは人の為ならず巡り巡りて己が身のため」ですね。

別に見返りを求めてやったわけではないのだけれど、彼、彼女たちの行いが善かったから、(時間はかかったけれど)クリスマスに風早の街でコンビニたそがれ堂を訪れた3組に、ささやかだけれど温かい素敵なクリスマスがやってくるのです。

読んでいて、胸が熱くなりました。

途中夢は覚めるとか現実に帰らなきゃとか書いてありましたが、私は大人になっても夢は見ていいと思っています。というか現在進行形で夢を見ています。

それはどんな夢か。物語という夢です。

本や漫画を開いていっときその世界にダイブし、感動や興奮や切なさやいろんな感情で、心を動かす。その夢は本を閉じた後も続くこともあり(例えばその本を誰かと共有するとかこんな風に感想を書いたりとか)、現実に生きる私に寄り添ってくれる。

それがどんなに私にとって愛しいことか。

コンビニたそがれ堂という素敵な街の夢を見させてくださり、村山先生ありがとうございます。

今回は、好きなセリフとして上記に思わず引用しましたが、励まされる言葉がたくさん夜空の星のように散りばめられていて、大変楽しく拝見いたしましたよ。


コンビニたそがれ堂7巻の発刊も、楽しみにしております。