紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

魔法自家発電 感想

美しい童話のような表紙と萩尾望都絶賛という文字に惹かれて購入『魔法自家発電/谷和野/小学館フラワーコミックス』の感想を。

魔法自家発電 (フラワーコミックス)
谷 和野 小学館 (2015-08-10) 売り上げランキング: 3,381

【あらすじ】 萩尾望都先生も絶賛! ワンダーよみきり集

ケモノの僕と 天使なキミが 同じ世界にいる奇跡。

デビューコミックス「いちばんいいスカート」が朝日新聞、書評誌、女性誌で取り上げられ大好評を博した気鋭の新人・谷 和野(たに かずの)。 その待望のよみきり集第2弾がついに発売!! 本作は、通学電車で天使と出会ったみにくいケモノの「僕」を主人公にした表題作の他、ワンダー&ハートフルな5編が収録されています。 (小学館サイトより

【評価】 ★★★★★

【感想】 どの短編もとても優しい愛に満ちていて、読み終わる頃には目頭が熱くなっていました。何回も読み返してしまいます。 表題作の「魔法自家発電」は自分のことを醜いけものだと信じている少年が、天使に出会いその呪いをといてもらうお話。けものが天使に近づいた分だけきれいになれる! とか、自分が触れても天使は汚れなくて僕だけがきれいになるって素敵だね! とか、どんなひどいけがをしても僕けものだから大丈夫! といったことをいうのですが、それがとても切なく哀しく胸をちりちり焦がしました。 君は一個の人間だよ。天使と同じ人間だよ。しかも本当はとても美しい外見をしているんだよ。そこまで自分を卑下しなくていいんだよ。と。 最後天使が(けものの少年には天使に見えた女の子が)呪いというか暗示を解いてあげれてよかったなと。そして二人が普通の少年少女のように過ごすことをにおわせるラスト。秀逸です。

表題作のほかも、すてきで、

「ソファベッド・ツアー」 夜のとばりが降りる頃、 少年が旅立った先は…!?

「Whoにつける名前」 博士につくられたロボットのフー。 その心の名は――

「おてんきはんばい」 ご入り用のお天気はございませんか?

「2人時間」 目が覚めたとき、 僕の横にいたのは…!?

といった内容。特に2人時間は読後号泣しました。こういうの弱いです。

最近あまり読んでなかったハートフルSFファンタジー、凄く素敵な作品なのでおすすめです。はー、心があったかい。