読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

炎の蜃気楼29~40巻 感想

感想文

 (この記事は昔mixiに書いていたレビューをうつしたものです)


 

 【あらすじ】
一年半前、四国を襲った謎の大停電―それと時を同じくするように、日本各地に奇妙な症候群が発生し始めた。どうやら、コンピュータが関係した病のようなのだが、その患者は増えるばかり。いったい何が…。―戦国時代に端を発し、長野・松本で我々の前に姿を現した壮大な物語。各地にちらばるその関係者の運命を巻き込んで、巨きな輪が回り始めた。いよいよ、舞台は全国へ。

【好きなせりふ】
今もきっと「彼」のそばにいる。あのきれいな悲しい光の塊のような「彼」のそばに。p.14
譲れない一念がどうしてこんなに無力なのだろうp.150
あなたを愛するというのは、あなたを失う絶望に耐えるということなのだろうかp.160

【感想と妄言】
なつかしの人総出演。
私も四国に行って今空海にあいたいー。
それはともかく、ファイナルステージですよ。
この響きを聞いたときはもう恐ろしかった。
怯えたなぁ。

 

 【あらすじ】
自分は四国のカルト宗教団体に拉致監禁されていた。その団体の教祖の名は―。人気ロックアーティストに換生している信長に名指しされた高耶と赤鯨衆は、まだその波紋の深刻さに気づいていなかった。一方、富士山麓で復活を遂げた成田譲、那智・勝浦からの謎の漂着者。各地に蔓延する奇病、怪しい黄金の雨。それらすべてが、「真の闇戦国」の開始を告げていた…。

【好きなせりふ】
私は――世界中があなたを糾弾しても、あなたをかばう、最後のひとりです……p.68
現実と、よどみなく関わる中で掴むものの中にこそ、真実はあるのだとp.72

【感想と妄言】
高耶さんがカルト集団の親玉にさらわれてたり、
那智のものに関わって宇宙人もどきに襲われたり、
潮がそのまま拉致られたり
いろいろですが、一番好きなのは
「後悔しないというなら、この手をとれ!」の高耶さん。
格好いい。

 

 【あらすじ】
成田譲によって、自宅から連れ出された美弥。彼女は今までの不安から、譲に何が起きているのか説明を求める。だが、譲の言葉に不安は明確に、そして恐怖へと変化した!一方、高耶たちはヒルコ流しに加わった人物を訪ねるが、その身勝手さに高耶は怒りを覚え、挙句殴ってしまう。その後、彼らは「フツ」の手がかりである板神璽の謎を解くべく、神体文字を読めるサニワの元へと向かうが…。

【好きなせりふ】
生き物の魂はね、死んでも在り続けるんだよp.20
許されることを願うなら、いまここに存在していないさ。オレたちはp.45

【感想と妄言】
温泉! 温泉でらぶ行為! ハアハア(かえってこい)
記紀神話が出て着ていい感じです。
あと、生きて見届けるという高耶さんの言葉が切ない。
何でこんなに切ないんだ。

 

 【あらすじ】
高耶たちは三枚の鏡に記された「ゴトビキ岩」を求め、神倉神社へとやって来た。そこで高耶は、“仇討ち”に来たという高校生に出会う。待ち伏せていた彼の語るその理由に、高耶たちは衝撃を受けるが!?一方、大都市と呼ばれる各地では京都市民消失事件を機に、混乱した人々が暴動を起こしていた。―年代を問わず蔓延する怨霊。すでに“闇戦国”は、戦国の死者だけのものではなくなっていた。

【好きなせりふ】
痛くて苦しいものの向こうには、必ず真実が掴めることをp.68
敗北や挫折の方が、勝つことよりずっと値打ちがあるような気がするp.157

【感想と妄言】
現れたもうひとりのタカヤ。
タカヤは高耶の求めたあり方を否定する。
けれど、どんなに否定されても、高耶さんは総てを受け止める。
敗北や挫折に意味を見出して。
親や友達に、その生き方が間違っているといわれても。


 

 【あらすじ】
神々の数を示す神璽の烏は残り60羽をきった。布都御魂を手にするため、那智の滝で解錠神事に挑む直江らを襲った綾子たち。彼らは大斎原から解放された大霊に憑依されていた!窮地に追い込まれた直江は決死の反撃を試みるが!?一方、弥勒の発現した譲に喰らわれる高耶は、意外な者たちの出現を目の当たりにする。熊野に怨将が集結する中、四国では崇徳院の怨霊が暴走を始めた…。

【好きなせりふ】
最上の場所は……どこかにあるんじゃなくて……あんたたちのその……一歩一歩の……ことなんだわp.13
ここに生きていることを、どうか許してほしいp.52
ゆるさない世界の代わりに、ゆるしているんだp.56
次の桜に……届くかな……p.56
全部が終わったら、一度越後に帰ろう直江。オレたちの原点だ。そして四国に戻ったら、一緒に暮らそう。海が見えて、風が吹いてるところがいい。岬の近くに小さな家建てて、ふたりで暮らすんだ。時々みんなを呼んで。美弥たちも呼んで。おまえの家族も呼んで。永劫の孤独を、埋めて余りあるほどの幸福を、おまえにp.228

【感想と妄言】
もう言葉がないです。
高耶さん…(涙)

 

 【あらすじ】
神々の数を示す神璽の烏は残り60羽をきった。布都御魂を手にするため、那智の滝で解錠神事に挑む直江らを襲った綾子たち。彼らは大斎原から解放された大霊に憑依されていた!窮地に追い込まれた直江は決死の反撃を試みるが!?一方、弥勒の発現した譲に喰らわれる高耶は、意外な者たちの出現を目の当たりにする。熊野に怨将が集結する中、四国では崇徳院の怨霊が暴走を始めた…。

【好きなせりふ】
――あなたを産んであげたかったという美奈子の願いに、届く日が来るようにp.24
真実はこの名と共にある――p.109
死とは、やめることのできない者たちへの、優しいひとつの囲いだったのかもしれないp.170

【感想と妄言】
直江が、信長の手下に。
布都御魂を手に入れるためだろうけれど、あんまりです。
どこまで切ない関係を築けば、いいんだ。この主従。

 

 【あらすじ】
布都御魂を奪い、高耶までも連れ去った織田信長。その後を追い、直江は赤鯨衆や綾子の制止を振りきり、単身伊勢へと向かう。高耶の魂を延命するかわりに臣下になれと言った、信長のもとへ。一方、捕らわれの身となった高耶は、「闇戦国」の根底にある事実とその目的を信長の口から知ることになった!? 時代をこえて拡大した「闇戦国」は今、信長の思惑のままに、世界をも呑み込もうとしていた。

【好きなせりふ】
心さえ閉ざさなければ、声を出し続ければ、時間はかかっても、きっと届く日がやってくるp.11
あのひとの永劫先の姿も、信じることができるはずよp.81
それしか道のない男の痛覚を、どこまでも受け入れたのでなければ、あんな哀しい言葉は出てくるはずがないp.98
直江を幸福にしたい。でもおまえたちも幸福でないなら、オレたちも幸福じゃないp.224

【感想と妄言】
蘭奢待で意識を失う高耶さんに呼びかける、早田、礼、氏照、美奈子。みんなの想念が優しくて哀しくて涙が止まらない。おまえたちが幸福でないなら、オレたちも幸福でないという高耶さん。信じたい。その言葉を。幸福になって、あなたたちを幸福にしたい。
  

【あらすじ】
高耶救出に失敗した直江は、彼の前に立ちはだかった色部勝長らから、“冥界”に関する衝撃の事実を知らされ、愕然とする。神器発動を機に安土城への直接攻撃を開始する室戸水軍。ついに魔王・信長ヘの反撃が始まる!?一方、苦しい戦いを強いられる嶺次郎、カオルらの前に金色の八咫烏が現れ、高耶の思いを伝える。八咫烏は“闇戦国”の到る所に出現し、並みいる怨将を騒然とさせるが…。

【感想と妄言】
戦闘シーンに気が取られて、【好きなせりふ】がありませんでした。
珍しい…。
戦うみんなは格好いいなと、思ったしだいです。

 

 【あらすじ】
西の空から飛んできた火の玉は安土城を直撃し、伊勢湾に広がった衝撃波はすべてを呑みこんだ!?目が覚めた直江の前に広がるのは廃墟と化した街…。高耶たちの姿は見えず、身体のなかに信長の気配を感じることもない。闇戦国は消えてしまったのか、「あのひと…は」?呆然と座りこむ直江の前に一人の男が現れ、告げた。ここは「神殿」、かつて「イセ」と呼ばれた「闇戦国」の遺構なのだと。

【好きなせりふ】
私の想いは……見ろ。薄れることも朽ちることもなかったよp.29
あの雲は私たちの繭のようです。この地が時折、涙が出るほど、愛しく思えるがですp.92
でも……本当に値打ちのあることは、簡単には手に入らないんだp.178

【感想と妄言】
中川先生!!!(号泣)
なんで赤鯨衆の人は、こんなにも切ないがですか!!(思わず方便がうつりました)
涙を止める方法を、誰か教えてください。
あ、冒頭のイセの守人、何気に好きですよ。
直江の手から、高耶さんのぬくもりを感じるシーンとか好きです。

 

 【あらすじ】
禁忌大法完成の『国譲り』を行うため内宮に現れた信長の前に立ちはだかったのは、弥勒の時空縫合を破り“遙か未来のイセ”から帰還した直江だった。『魂核死の手形』を得るために信長の真の僕となるか、布都御魂を得るために戦うか、直江に選択の時が迫る。伊勢の市街地では景虎方と織田方の怨霊が激闘を繰り広げ、一方“黄泉”の世界では、礼が、流された天孫方の神々を集め始めていた。

【好きなせりふ】
発狂するほどの恐怖も、正気で見据える「つよさ」を手に入れて、この世で最上を掴むんじゃなかったのかp.23
おまえへの気持ちを表す言葉なんて、紡ぎすぎて、もうとっくに飽和してしまったp.112
直江、おまえと歩き続けるためにp.125
木漏れ日のような微笑だったp.155
徒労なのだろうか。徒労でもいいのだ。私はこの「現実」という名の針を呑んで、また歩き始める。歩き続けることだけが、確かだp.164
生きる、という意志がその眼には溢れていたp.182

【感想と妄言】
何で神様はこんなに非情なんだろうか。
生きたいと切実に願う人を、どうして生かせてくれないのか。
木漏れ日のような笑みなんて、浮かばせたら駄目だ。それだけで、犯罪者だよ、神様。
 

 【あらすじ】
熊野が炎に包まれ、大斎原が鳴動を始めた。伊勢では礼に換生した信長の手によって禁忌大法が成就し、内宮が陥落した。大混乱の中戦況は厳しくなるが、やがて純白の十二単をまとった乙女たちが戦場に降りてきた。降臨した歴代斎宮による大祓えが始まり、怨霊たちの殺気を鎮めていく。巨大な力を手中に収め、幻宮に入った信長。布都御魂を取り戻し、礼を救うため、高耶は幻宮へ。

【好きなせりふ】
親友だろ、おれたちはp.79
自分で選んだ道だ。悔いなんかねーよp.143
この手は……二度と離れないp.171
その理のなかで、人は生きる。覆しても覆しても、覆しきれない理のなかで。身を焦がしながらp.206

【感想と妄言】
どんどん透明な生き物になっていく高耶さんと直江をどう見守ればいいのだろう。
涙が止まらなかった。
終わりが見えているのが哀しかった。
奇跡が起きて欲しいと、心のそこから願うのに。奇跡は、起きるのだろうか。


 

炎の蜃気楼(ミラージュ) 真紅の旗をひるがえせ (コバルト文庫)

炎の蜃気楼(ミラージュ) 真紅の旗をひるがえせ (コバルト文庫)

 

 【あらすじ】
城北高校のお膝元松本城で起きた幽霊騒動(「ふたり牡丹」)、自らの過去を知る面差しの似た女性に千秋は…(「鏡像の恋」)、赤鯨衆に潜り込んだ内通者の正体とは(「真紅の旗をひるがえせ」)高耶、兵頭それぞれの心におりてくる思い(「さいごの雪」)。城北高時代から赤鯨衆での日々まで、懐かしいあの頃が甦る「炎の蜃気楼」サイド・ストーリー。珠玉の短編集。

【好きなせりふ】
誰も救わない真実なら、俺はそれを呑み込むよp.161
仰木隊長は美術の成績、2だったんですよねp.173
この人は生きてしまっているんだなあって思いましたp.193

【感想と妄言】
最終巻一歩手前の番外編。
直江の懊悩とか苦悩の小ささに、小せえ小せえと思わず高笑いしそうになりました。
あのころはよかったよね。いろいろ(涙)
個人的にすきなのが、鏡像の恋。
最後のシーンで、千秋がどうせ別れるなら笑顔で別れたいといったことが印象的で、
その言葉を受けて、高耶さんは最期笑顔だったのかなぁと思うのですよ。

 

千億の夜をこえて ―炎の蜃気楼(ミラージュ) 〈40〉 (コバルト文庫)

千億の夜をこえて ―炎の蜃気楼(ミラージュ) 〈40〉 (コバルト文庫)

 

 【あらすじ】
直江に抱えられ、傷ついた身体で天御柱に向かった高耶。二人がその中で見たものは思念の歴史を刻む心御柱だった。過去を遡り、思念の激流に放り込まれた高耶は、懐かしい人の思念と出会い、導かれるまま魔王・信長を追う。一方、伊勢合戦は全国に飛び火し、苦戦する嶺次郎たちのもとに現代人の僧侶たちが集まった。壮大な“闇戦国”の果てに待つものとは!?「炎の蜃気楼」完結編。

【好きなせりふ】
――ひとに石投げられても、自らの心に恥じることがないなら胸を張れp.65
おまえのゆく道が、私の希望だp.121
あなたと共にいるところすべてが、私には“岬の家”ですよp.251
あいしている――ありがとう……p.257
美弥のお兄ちゃんは、ずっとずっと、あなただけなんですp.265
≪闇戦国≫のことを伝えて、必ず皆で幸福になるのだp.275
微笑むことができたなら、敗北じゃないp.328
私という死者が伝えたいのは、ただひとつです。生きているうちに、幸福になってくださいp.331
(略)私はあなたに証明するだろう。私の愛は永劫だった、とp.341

【感想と妄言】
泣いて泣いて、これでもかというほど泣いたけれど、最初に読んだときの絶望感とか悲愴感というものは不思議と抱かなかった。むしろ澄んだ湖のような境地になった。
長い年月を経て、やっと、気持ちが40巻の直江の境地までたどり着いたからかもしれない。
言葉はいらなかった。もう何も物語る必要はなかった。
この愛しい物語は、私にたくさんのものをくれた。それだけで十分じゃないか。
さあ、生きて幸福になろう。高耶さんたちが幸福になれるように。
最上への一歩を歩き出そう。
道は、この海の果てまでも続いているのだから。

 

一気にまとめましたが、昔の自分の主観パない。そして勢いだけだなぁと。若かった。はい。