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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース 感想

感想文

あー苦しい。
苦しいのがわかっているのに、
どんな幸福も待っていない、
絶望的な終わりしかないと知っているのに、
読んでしまう。
炎の蜃気楼昭和編 紅蓮坂ブルース/桑原水菜/集英社コバルト文庫』の感想を。

 

 


【あらすじ】
信長の策略により、景虎たちは指名手配犯として追われる身に。そんな中、景虎は美奈子と束の間の再会を果たす。一方、景虎の肉体の衰えと《力》の暴走を案じる直江は…?
集英社BOOKNAVIサイトより

【評価】
★★★☆☆

【感想】
本編4部の信長と景虎のドロドロを思い起こさせるような、書き出しからはじまり、どんどん形勢不利になって追いつめられても、追いつめられるから余計に輝きを放ってしまう景虎様とかもう泣くしかない。
あと、朽木好きだったマリーさんとか、本編…!ってなるから。
尚紀の時点で、高坂の過去を怪しんでいるあたり、直江、お前…ってなった(むっちゃ本編につながる伏線ありがとうございます!)。
美奈子がただのか弱い女だったなら、直江もここまで苦しまなかっただろうな。景虎さまの側にいて、自分が景虎さまにしたかったこと、かけたかった言葉、全部美奈子が持っているから、直江は自分の居場所を奪われた気分になるんだろう。共にいた四百年すら意味がないと落ち込むくらいに。
美奈子を直江が妊娠させることが、単に景虎のオレの女に手を出しやがって(オレの癒しを奪って)だけではなく、直江の景虎への裏切り(織田側につく?)という2重背反を含んでいた事実に驚愕。
あと、なんだかんだで昭和編で文句言っても仕方ないのですが、加瀬さんは直江をもう少し信頼してもいい気がする。弱い景虎をも愛してくれると、信じることができたなら。弱みを見せても離れないことを直江が示せたなら。…炎の蜃気楼本編にはつながらなかっただろうけれど、昭和編でそこそこ幸せな二人になれたかもしれない。
まあ、過去の話だから、変えられないのだけれど。
だからこそ、本編がすごく私の中で尊くなってきました。最愛のあなたへの言葉の意味。覇者の魔鏡の口づけの意味。弱い景虎を全てのしがらみを投げ捨ててそのまま愛することが出来るようになった2部の直江の愛の深さ。火輪の高耶さんのconfession of darknessとか、かきだしたら終わらないんですが。
うん。本編尊い。
炎の蜃気楼昭和編未読の方も、ぜひ昭和編読んでほしいってなった巻でした。
あと2冊だそうなので、心して追いかけます。
そして、直景のふたりを想います。

追記

鉄っちゃんは魔王の種要因と推察している人が居てすげえっともいました。

そりゃ美奈子に換生するしかなくなるわ・・・。

あと「いってなすべきことをなせ」とパンとスープでユダ裏切りフラグ…。