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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

瓜子姫の夜・シンデレラの朝 感想

感想文

諸星大二郎が急に読みたくなり、手にした『瓜子姫の夜・シンデレラの朝/朝日コミック文庫/諸星大二郎』の感想を。

 

瓜子姫の夜・シンデレラの朝 (朝日コミック文庫)

瓜子姫の夜・シンデレラの朝 (朝日コミック文庫)

 

 【あらすじ】

古今東西の童話や民話を諸星大二郎流にアレンジした魅惑的なブラック・メルヘン。平成25年度芸術選奨文部科学大臣賞受賞の傑作が文庫化。「瓜子姫とアマンジャク」、「シンデレラの沓」、「見るなの座敷」、「悪魔の煤けた相棒」、「竹青」の5編を収録。
朝日新聞出版サイトより)

【評価】
★★★★☆

【感想】
「瓜子姫とアマンジャク」、「シンデレラの沓」とタイトルを目で追って、また童話の焼き直しか、と思ったんですよ。
でも読みだしてみたら、童話を下敷きにしたまったく新しいブラック・メルヘンの世界が広がりまして、諸星先生凄い! と舌を巻きました。

一番好きなのは、シンデレラの沓。なぜかお城勤めをしているシンデレラが沓をなくして困り、それを探し求めていくうちに、騎士やドラゴンや謎の旅人とお茶したり…と、ほぼ別の話に仕上がっています。
それがまた面白いんですよね。ラストの落ちも好き。

最近の作家さんの童話モチーフは、ほぼそのままではないか? という方が結構いらっしゃって、辟易していたんですが、諸星先生はそんなことがない。ちゃんと違う眺めを見せてくれる。
ストーリーテラーなんだろうなと、感心です。