紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

松岡國男妖怪退治ファンにオススメ! 代筆屋中川恭次郎の奇っ怪なる冒険 感想

大塚英志の新刊が出ていましたので、感想を。

『代筆屋中川恭次郎の奇っ怪なる冒険/角川ホラー文庫/大塚英志

代筆屋中川恭次郎の奇っ怪なる冒険 (角川ホラー文庫)
大塚 英志 KADOKAWA/角川書店 (2014-11-22) 売り上げランキング: 29,296

■あらすじ

代筆を生業とする中川恭次郎は、列車の中に鶯色のリボンと庇髪の少女を目撃し、愕然とした。あれは田山花袋の小説に出てくる少女ではないか。恭次郎と井上通泰は、探偵もどきの冒険に身を投じることになる。

角川書店サイトより)

■評価

★★★☆☆

■感想

『零~女の子だけがかかる呪い』のスピンオフと銘打たれていましたが、どちらかというと、『松岡國男妖怪退治/角川コミックス/山崎峰水』や『恋する民俗学者/角川コミックス/中島千晴』のスピンオフといった方が正しいような。

代筆を生業とする中川恭次郎と井上通泰(柳田國男兄)とやいち(黒鷺死体宅配便や松岡國男妖怪退治でおなじみ)で、連続自殺事件?を解決する話なのですが、田山花袋に美知代さん、登場しないまでも影がちらほらの松岡國男。まんま大塚作品ですよね。明治の文学者好きなら引っかかる人物名がちらほら見受けられます。 森鴎外の於母影や死者を写真のとれる写真機などは『零』からなのだろうけれど。

どこから『零』要素が出るのだろうかとドキドキして読みましたが、最後のくだりにすこし。とってつけた感が若干なくもなかったです。いっそ『松岡國男妖怪退治』の小説でもよかったのじゃないかしら。 はい。