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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

君と星の話をしよう 降織天文館とオリオン座の少年 感想

集英社コバルト文庫の往年の作家さんたちが
次々オレンジ文庫に移動していて、
しかも結構名作が出ているらしいですが、
ちょっと拗ねて、買わないぞ、となっていたわけです。
そんな中、表紙にふっと惹かれて買った
『君と星の話をしよう 降織天文館とオリオン座の少年』
が思いのほか心を抉ってきて、
これはいい話だ! となった次第です。はい。

 

 

小さなころにストーブで顔にやけどをした主人公は、
その顔の傷のせいで、辛い境遇を過ごすし、
両親ともギクシャク。
ある日、出会った天文館の主人が「君の顔にはオリオンがある」
とにっこり笑いかけ、一緒に星を見ないかと誘います。
そして主人公の運命が良い方へと転がっていく。
主人公が、前向きになれるまで、
なってから、起きる天文館の主人の過去を揺るがす事件。
年の離れた義理の妹と暮らしている、天文館の主人の
雨の日の夜にしか現れないふしぎな友人の正体とは――?

と、オーソドックスな話が詰め込まれているなぁと思ったのですが、
読んでいるうちに涙止まらないし、前見えなくなるし、
嗚咽こらえているし。
最終的にはあたたかな方へ行くのだけれど、
あたたかな方へ行けて本当に良かったなぁ! と。
締めの言葉もグッときました。
傷が印になる。その鮮やかな心の変化。


偏見でオレンジ文庫に手を出さなかった今までの自分に後悔。
これからは気になったらどんどん読んでいこうと思います。
はい。