紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

ルリユール 感想

なんでかいつも読むと涙が止まらなくなる風早シリーズ『ルリユール/村山早紀/ポプラ文庫』の感想を。

 

 

ルリユール (ポプラ文庫ピュアフル)

ルリユール (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 【あらすじ】

瑠璃は依頼人の本を魔法のように修復するルリユール職人、クラウディアに魅かれていく。本を愛する人たちの美しく不思議な物語。

ポプラ社サイトより

 

【評価】

★★★★★

 

【感想】

心に小さな傷を抱えた少女が、祖母の住む町で出会った不思議な女性。魔女のような天使のようなその人は、本を修繕する「ルリユール」の職人でした。

彼女に出会える人はごくまれ。だから都市伝説のような人。

回顧や追憶、後悔や懺悔、願い、様々な思いが大きく膨れ上がって、やっと彼女に会えて、本を修繕してもらえ、ピカピカになった本以上のものを持って、依頼者は自分の住む家に帰るのです。

少女は、何度も何度も修繕の場に立ち会い、本に込められた思いを見、そして、「ルリユール」の技を教えてもらいます。

実は師匠の不思議な女性には、風早シリーズらしい摩訶不思議な秘密があるのですが、それは本を読んでのお楽しみ。

どの本にまつわるお話も、どの登場人物が抱える小さな心の傷も、せつなくて、でもすごくあたたかな答えが返ってきて、3話目時点で涙が止まらず号泣。

ティッシュケース片手に最後のお話まで読みました。

村山先生のご本は、紹介するごとに書いていますが、読んでいると情景がふわーッと、頭に浮かんで、まるで自分が町中を歩いていたり、病院にいたり、不思議なお屋敷を探検していたり、遊園地のきらきらしたものを眺めていたりと、本を通して景色が見えるのです。これはとても丁寧に、情景の描写や人物の心の機微をかいていらっしゃるからなのだと思います。

このお話は、続編が出るそうですので、続きが出るのを楽しみにしております。

さぁ、もう一回読もう。そして泣こう。