紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

麻生ミツ晃『Season』 感想

好きな漫画家さんの新刊が久しぶりに出たので、『Season/H&C Comics ihr HertZシリーズ/麻生ミツ晃』の感想を。

 

Season (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

Season (H&C Comics ihr HertZシリーズ)

 

 

【あらすじ】
ある冬の寒い日、病弱の母と二人暮らしの猪瀬東の家に、一人の男が訪ねてくる。
昔の猪瀬家の使用人で今は金貸しをしているという松岡末治は、困窮する母と東に援助を申し出る。
最初は不信感を抱く東だったが、松岡はかつての恩を返したいだけだと告げる。
そんな松岡に徐々に惹かれるようになる東。
しかし、松岡はいつまで経っても一線を画す態度で…?
生まれも育ちも異なる二人が共に巡る春夏秋冬──
大洋図書サイトより

【評価】
★★★★☆

【感想】
心の機微が丹念に描かれた、静謐な物語。
たった一度の親切が、少年の心に深く残り、
やがて大人になった少年は、恩返しをしにやってくる。
見返りなど求めない。たった一度の親切に深く深く心を癒されたから。
なんかもう、切ないぐらいに美しい心象表現だったなと。
二人が心通わしていく過程が美しいとしか言いようがない。
嘆息です。
麻生さんの作品は硝子の美しさと脆さを孕んでいるので、
いつもいつもきれいな物語を紡がれるなぁと思います。