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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

近藤ようこ 死者の書(上) 感想

最近漫画しか読んでませんが、なにも読めなくなるよりましかなと。 というわけで、待ちに待った新刊『死者の書(上)/近藤ようこ/KADOKAWA』の感想を。

死者の書(上) (ビームコミックス)
近藤 ようこ KADOKAWA/エンターブレイン (2015-08-24) 売り上げランキング: 817

【あらすじ】 時は八世紀半ば、平城京の都が栄えた頃。いずれ氏神に仕える者として、館の奥深くで育てられた藤原南家の娘――郎女は、ある年の春分の日の夕暮れ、荘厳な俤びとを、二上山の峰の間に見て、千部写経を発願する。一年後、千部を書き終えた郎女は、館から姿を消し、ひとり西へ向かう。郎女がたどり着いたのは、二上山のふもと、女人禁制の万法蔵院。結界破りの罪を贖うため、寺の庵に入れられた郎女は、そこで語り部の姥から、五十年前に謀反の罪で斬首された滋賀津彦と耳面刀自の話を聞かされるのだが――。第18回文化庁メディア芸術祭[マンガ部門]大賞「『五色の舟』(原作:津原泰水)」 受賞後第一作! 日本民俗学を築いた折口信夫の傑作小説を、初読四十年にしてついに漫画化。古代へと誘う魂の物語。 (エンターブラインオンラインショップより

【評価】 ★★★★☆

【感想】 原作が折口信夫で、折口の小説を何度も読もうとするのだけれど、読めなくて、だから近藤ようこさんが漫画化してくれると知ってとても喜んだのです。 そして期待は裏切られず。 滋賀津彦の語りから入る原作とは違って、郎女が女人禁制の万法蔵院に訪れた所から話が始まります。 原作を最初で読むのを躓いていたので、時代が奈良時代であることも、藤原南家の話であることも知らず、それがクリアに伝わってくるのですごく読みやすいです。 語り部の姥の語りや郎女の心情、滋賀津彦の悲憤など、読めば読むほど面白い。 読み終わって何度も最初に戻って読み直す。そらんじられるようになれたら、原作小説の方も苦も無く読めるようになるだろうか。

郎女がどうなるのか、物語が終息する下巻に期待です。 近藤ようこさんは最近本当に好きな漫画家さんなので、折口信夫近藤ようこコラボは私得ということで、星は4つです。