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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

百眼さんの劇を見るということ――生きづらい君へ

2012年からどっぷりはまっている劇団さんに
虚飾集団廻天百眼さんがあるのですが、
出会う前は、公衆の場で、エログロスプラッタを見ることが
苦手な私には一番遠い所にあるよう、と思っていたのです。


『カゴメカムゲノム』MV (廻天百眼 舞台『冥婚ゲシュタルト』2016より)


『冥婚行進曲』MV (廻天百眼 舞台『冥婚ゲシュタルト』2016より)

確かに、客席に血糊内臓その他もろもろぶっ飛んでくるし、
ドエロなシーンあるし、スプラッタあるからそういうシーンは目を閉じたりもします。

でも、惹かれるんです。描かれているセカイに。
紡がれる言葉に。

歌詞を少し見てみましょう、

・未来のイブは潔癖だけど、そんなの嫌よ好きに生きるわ(冥婚ゲシュタルト
・この世に生まれた私は私よ、人生は自由よ(冥婚ゲシュタルト
・導(しるべ)なくとも道を見た(冥婚ゲシュタルト

・今生のあらゆる間違いなど夢幻(屍のパレード)
・なぜ世界を終わらせてしまったの? 悲劇しかなかったそう信じ込んだ 私たちはさまよい苦しみ 愛し合い すべてを憎みましょう(屍のパレード)

ちょっと思い出したやつです(間違っていたらすいません)

なんだか聞いていて、激しく闇落ちした歌詞が多いのだけれど、励まされるんです。
声に出してうたうと、より実感する。
辛いときは、辛いといった方がいい。辛いのに無理して笑うと余計しんどい。
だから、屍のパレードの中に「闇 欲望 殺意 絶望」という歌詞があるのだけれど、それを紡ぐとなぜかひどく安心する。もちろん人に聞こえないように。こっそり。

百眼の劇の主人公たちはしがらみに縛られながら、最後は悲劇的に終わることが多いけれど、最後に好き勝手する。本当に何にも縛られずに狂ったように笑う。楽しそうに散る。

それを見て、なんだか救われるのです。
もがき苦しみながら生きたいように生きている、彼らに。
酷く焦がれるのです。

この世が生きにくく、自分を肯定できないあなたへ。
まずは百眼の世界を見ませんか。
そしてその世界を肯定しませんか。受け入れてみませんか。
そして、それを好きになる自分を肯定しませんか。
そして、この世に生きている自分自身を許しませんか。

 

舞台『冥婚ゲシュタルト』2016公演DVD

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舞台『屍のパレード』公演DVD

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