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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

天空のミラクル(1) 感想

大好き風早シリーズの新刊『天空のミラクル/村山早紀/ポプラピュアフル文庫』の感想を。

 

天空のミラクル (ポプラ文庫ピュアフル)

天空のミラクル (ポプラ文庫ピュアフル)

 

 

【あらすじ】
ほかの人には見えないものが、見えてしまう。
そんな不思議な能力をもつ自分にとまどい、心を閉ざしていたさやかは、
童話作家の叔父の洋館に引っ越すことに。
知らない街でのスタートは友だちに恵まれ、
叔父の担当編集者とも仲良くなっていく。
はじめて手にした愛しい日々、だがそこに不吉な影が忍びよる――。
街に封印された歴史の謎、人間が生み出した魔物のかなしみ・・・。
風早の街を舞台に繰り広げられるファンタジー、戦う少女の物語!
ポプラ社サイトより)

【評価】
★★★★☆

【感想】
本はある程度読むのですが、情景が頭に浮かぶものは少ない中(私の想像力が貧困なので)、村山先生の作品は、文字を追うだけで、頭の中にふわふわと情景が浮かぶし、なおかつ登場人物の心情とシンクロしたり、優しい登場人物の行動や言葉に気が付くと涙を流してしまう、何とも不思議な力を備えています。
風早シリーズは、コンビニたそがれ堂が好きですが、ほかのシリーズも読みやすくハートフル。そんな中現れた、戦う(?)少女のファンタジー。まさかの激しい感じか!? と身構えたのですが、いつもの優しくてあたたかい、読んでいてグッとくる内容でした。

主人公のさやかは、「(あやかしなどが)見える子」。そのため前の街では否定されたり、気味悪がられたりと、ひとりぼっちだったのですが、父は死に、母は心臓病の兄と渡米となったことから、風早の街にやってきて、児童文学作家の叔父さんと一緒に暮らすことに。
最初は「見える」事を隠していたさやか。
けれど、守護霊に守られた少女たちに出会い(出会ってすぐに友達に)、風早の街の破壊を狙う赤い竜、竜から街を守り続けた桜子姫との邂逅し、街を守ることを託され、守りたいと願い、隠していた力を開放する。
そして何よりも重要なのが、周りの人が、さやかに怯えたり、その能力を否定したりしないこと。素敵だね。守ってくれてありがとうって言ってくれる。受け止めてくれる。
それがもう、何よりも眩しくて、気が付くとまた泣きながら読んでいました。
こんなに読んでいて、胸が温かいもので満たされる小説はほかに知りません。
2巻までは刊行が決まっていて、3巻は人気が出たらということなので、人気爆発して3巻まで刊行されないかな、というのが私の願いです。