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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

書楼弔堂 破曉 感想

『文庫版 書楼弔堂 破曉/京極夏彦/集英社文庫』の感想を。

 

文庫版 書楼弔堂 破暁 (集英社文庫)

文庫版 書楼弔堂 破暁 (集英社文庫)

 

 


【あらすじ】
明治二十年代中頃、東京の外れに佇む三階建ての灯台のような異様な本屋「書楼弔堂」。無数の書物が揃うその店で、時代の移り変りの中で迷える人々と彼らが探し求める本を店の主人が引き合わせていく。
集英社BOOKNAVIサイトより

【評価】
★★★☆☆

【感想】
単行本に手が出なかったので(高いのと持ち運びに不便な安定の分厚さ)文庫か嬉しかったです。
失業中の高遠がふとであった、書楼弔堂。そこには持ち主を待っているありとあらゆる本が眠っている。弔堂の主人は、店は墓場だといい、本を墓と呼ぶ。
人は出会うべき1冊の本に出会うために様々な本を読む。ないけどあるように見せかける言葉は幽霊みたいなもの、など、京極哲学がみっしり詰まっています。
そして、本を求める各回主人公たちの意外な正体なども面白い。
泉鏡花の話は、これは鏡花だな、このエピソードは鏡花だなー、やっぱり鏡花だー!ってなって楽しかったです。はい。
京極の本は感情で読むのではなくて、どこか理論を読む。哲学や主義主張をわかりやすく小説仕立てにしてよませるというのは、ある意味伝道師みたいなものなのでしょう。
歴史上の人物ばかりが出てくると思いきや、最後の一遍は京極堂の祖先に待つわ

これ続刊もすごく読みたいのだけれど、価格はまあいいとして、やっぱり持ち運びに不便(もっぱら通勤中に読むので)
でも電子書籍だと味気ないんですよね。どうしようか。