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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

京極夏彦『虚実妖怪百物語』 感想

京極夏彦の『虚実妖怪百物語』3冊読み終わりました。


いやー、すごい面白かったです。
作者がフィクションだろうと思いますというてますが、
怪の作家や学芸員さん実名でバンバン出るし、
動いてるし(小説の中で)、
妖怪の実体化にとどまらず、
アニメ・漫画・特撮キャラまで出てきて(出してよかったのか。
まぁ、京極ぐらいになるとみんな出されても文句言わないのか)
すごい楽しい。
あの学説の人こんな人なんだとによによしながら読みました。
(怪のイベントはあまりいったことがないので、どういう方々なのかはあまり知らなかった)
あと帝都物語好きには、たまらんです。
ありがとう! 京極という感じ。


でもこの小説、単なる妖怪大戦争ではないです。
加藤保憲により、召喚されしダイモンによって、
余裕(=馬鹿)を吸い取られた人々が、
ギスギスして、互いを傷つけあって、
それが当たり前になる世の中。
敵だと見なされれば、自衛隊が動いて、警察の特殊部隊が動いて、
善良な市民を抹殺しにかかるわけです。
これ現実だとすごい怖いですよね。

でも、今の世の中、大なり小なりこの本の中に描かれているように
みんな心の余裕(=馬鹿)がなくて、
総監視社会みたいになって、互いのあら捜しして、
きついです。はい。いろいろ。うん。

で、じゃあ、馬鹿ばかりになればいいのかというと、
世の中なにも機能しなくなるから、
そうでもなく。
物事何事も塩梅が大事なんだなと。

でラスト、御大が丸っとまとめてくれるんだけれど、
やっぱ、御大の影響力は凄いなぁと。
怠け者になりなさい。という言葉はそもそも、
「怠けていても食えるような人間になれ」。
怠けられるぐらい金を稼いでから怠けろと。いやー含蓄ある。
金稼ごう。そして、無駄なことしよう。

怪読んでると、むふむふして、
後妖怪系文学好きでもむふむふして、
ついでに、妖怪漫画が好きでもおっとなって。
怪談やら幻想文学すきもたまらん登場人物が出てきます。はい。

最後に、レオ☆若葉さん封印されてたけど、
レオさんは実在人物ですよね…。

 

虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)

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虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)

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虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)

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