紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

普通に面白かった、桑原水菜著『弥次喜多化かし道中』感想

折口信夫関連やサイコパスのノベライズなどが最近の読書傾向でしたが、

ちょっと毛色を変えまして、私の大好きな桑原水菜先生の新刊が出ましたので、『弥次喜多化かし道中/講談社文庫/桑原水菜』の感想を。

弥次喜多化かし道中 (講談社文庫)
桑原 水菜 講談社 (2014-11-14) 売り上げランキング: 45,033

■あらすじ

武蔵国、多摩に住む弥次郎兵衛は容姿に優れた美ぎつね。喜多八はぼっこりお腹のたぬき。 人間に献上する供物にはなりたくないと、本物の人間にしてくれるという伊勢の神様の元へ、きつねとたぬきのお伊勢参りのはじまり。 人間の姿に化け東海道を行く二人。保土ケ谷宿では火消同心で売れない兼業浮世絵師・安藤広重と出会い、得意の化かしで広重を助ける。 小田原では双子姉妹の旅籠の騒動に巻き込まれ、箱根では反対に人間に化かされる。

きつねとたぬきの弥次喜多コンビで東海道を行く「化かし道中」スタート! (講談社BOOK倶楽部より)

評価

★★★★☆

感想

普通に面白くてドキドキわくわくして、続きがはやく読みたくなりました。

桑原水菜先生には炎の蜃気楼的を求めてしまう傾向があり、炎の蜃気楼の色が見えないと、こんなの求めていたのとは違う! なんてことが過去ありました。

私にとって、桑原水菜炎の蜃気楼。でしたから。

でも、今回そういう偏見を持たずに、ふらっと本屋でほんわかテイストの表紙に惹かれ、あれ、桑原先生の新刊だと気付き、では読んでみようと買って読んだら、いや、面白いよ、これ。

主人公の弥次喜多さんはもちろんのこと、弥次喜多さんの仲間や道中で出会う人たちみんなが魅力的に輝いています。

元が動物で、人間になりたくて伊勢詣でに出かける弥次喜多さん。道中、人間の世界の仕組みを知ったり(お金とかね)しながら、人の困りごとにであうと、ほっとけなくて、いろいろ調べたり得意の化け術で解決します。さり気に歴史上の人物を絡めたりするのもうまいなぁ、と。

文体もすーっと読みやすく、気が付くと読み終わった感じです。

まだ小田原のあたりなので、伊勢までまだまだ遠いのですが、この弥次喜多さんの珍道中なら面白おかしく見てしまうだろうなと思いました。

期待の星4つで。