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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

妖怪と小説家 感想

感想文

月に吠えらんねえに通じるものがあると聞いて興味を持った『妖怪と小説家/野梨原花南/富士見書房』の感想を。

 

妖怪と小説家 (富士見L文庫)

妖怪と小説家 (富士見L文庫)

 

 


【あらすじ】
「太宰先生といるときだけです、こういうの!」――作家・太宰と彼の担当編集・水羊。そして、太宰の周囲に集う作家たちの行く手にはいつも怪異がつきまとう。ちょっと不思議でちょっと泣ける、小説家たちの物語。
KADOKAWAオフィシャルサイトより

【評価】
★★★☆☆

【感想】
いうほど妖怪ものでもないし(妖怪というかもっとあやふやな怪異?みたいな感じ)、スーパー文豪ものというわけでもないのですが、何処かふわっとしていて、とろっと読み進めました。

太宰、中原、谷崎、菊池、宮澤など様々な、文壇詩壇の先生がでてきて、にんまり。あと、謎の長沼さんがやっぱり智恵子さんで、狂うことなく自分の道を探してお店をやっているというのにちょっと救いを感じました。

妖怪も痛めつける系(残忍?)でなく、ほんわか優しかったり、ちょっと人を不安にさせるだけのものなので、そんなに怖くないし、ありがちな人の業って恐ろしい…みたいな話でないのがいい。
個人的に大好きな宮沢賢治が、いいとこどりみたいに現れたのですごく嬉しかったです。
確かに作品的には月吠えに通じるところがありますが、こちらはとてもほのぼのとした日常譚です。
文豪の知識があると楽しく読めてオススメです。