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紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

世界史の勉強に最適!(キリスト教) 仁義なきキリスト教史 感想

『仁義なきキリスト教史/架神 恭介/ちくま文庫』の感想を。

 

仁義なきキリスト教史 (ちくま文庫)

仁義なきキリスト教史 (ちくま文庫)

 

 

【あらすじ】
「おやっさん、おやっさん、なんでワシを見捨てたんじゃ~!」(エリ・エリ・レマ・サバクタニ)―イエスの絶叫から約二千年、人類の福祉と文明化に貢献したキリスト教は、一方できわめて血なまぐさい側面を持つ。イエスの活動、パウロの伝道から、十字軍、宗教改革まで、キリスト教の歴史をやくざの抗争に見立てて描く、一大歴史エンターテインメント!
筑摩書房サイトより

【評価】
★★★★☆

【感想】
はっきり言って超ヤバイです。
イエスのいまわのセリフから、思わず吹き出してしまう広島弁(?)というかヤクザ言葉。
それでいて、キリスト教史のわかりにくいシステムが、何と不思議! ヤクザの世界に置き換えただけでものすごくわかりやすくなっているのです。

キリストの人生は有名なので、ご存知の方も多いかと思うのですが、その後登場するパウロなどの伝道師、古代ローマキリスト教が広がりどうなったか、ドイツと教皇について、十字軍、ルターなど、まあ、世界史で習う宗教関係(キリスト教ですね)の要所要所のお話が、ぶっこんだヤクザ話として描かれているので、するっと読んで、ああ、そういう話だったのかと納得。これ、学生時代に読みたかったやつです(パッと見、エンタメヤクザ小説のようですが)。
文庫おまけのモーセの話が個人的にすごくツボでして。モーセというと、約束の地にたどり着けなかった哀れなイメージが私の中で勝手にあったんですが、むしろたどり着けなくてよかったなぁとこの本を読んで思いました(ヤハウェ親分怖すぎです)。
結構脚色しているので、この本を足掛かりに関連書を読んでねーと著者がおっしゃっていますが、確かに足がかりに最適。これを読めば世界史が怖くなくなります。
笑って読んでいたらすぐ読み終わったしね。
てかこの本を、筑摩が出して大丈夫かと思いましたが、表面上がヤクザ小説なだけで、れっきとした歴史解釈本だと思えばこれは筑摩だなぁと思いました。
おすすめです。はい。
(まぁ、私にすすめられたからといってどうということはないと思いますが)