紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

『ブラック・テラー/三堂まつり/コアミックス』の感想

『ブラック・テラー/三堂まつり/コアミックス』の感想を

 

ブラック・テラー (バンブーコミックス タタン)

ブラック・テラー (バンブーコミックス タタン)

 

 

【あらすじ】
不気味と隣り合わせの街「クリーピー・サイド」。そこに巣食うある種の蜘蛛は、「人の狂気」が大好物。半分が犯罪者、もう半分が犯罪者予備軍のこの街で、生きていくのは一苦労だが、狂気の沙汰には事欠かない。今夜も蜘蛛が舞い降りる。極上の悲劇と喜劇を求めて。
コミックタタンサイトより

【感想】
ナイトメアビフォアークリスマスを思わせるような絵柄に、
ほの暗い話。とても好みです。
残虐非道といえば残虐非道なんですが、
そんな状態でも恋や愛が生まれたりして、
読んでいるとなぜかほのぼのしてしまいました。
最初に出てくる紳士の正体を知った時、
なるほどーっと。

独特の絵柄がむっちゃすきなのと、話の展開が好きなので、
もっと三堂マツリさんの作品をたくさん話が読みたいです。
はい。

2月17日

想うことは、生きることだ。
ここ最近はそんな思いで行動している。
何かを想って動いていなければ、自己の存在を見失う。
だから、故人についてしつこく調べたり、
好きな作家を声の限り応援したりしている。
何もかも、自分が生きるためだ。

2月17日は、折口春洋氏の命日とされる。
硫黄島で死んだ彼の本当の命日はわからない。
ただ、硫黄島アメリカ軍が上陸した日を折口信夫が命日と定めた。

今年のその日、私は羽咋にいた。
折口父子の墓を見舞うためである。
墓を清める水も、備える花も、線香も忘れた愚か者だが、
手だけは合わせることができた。

ここ最近、私は折口春洋氏について調べている。
国会図書館で資料を取り寄せたり、
彼にかかわる古本を購入したりしている。
ストーカーかな? と思う時もあるが、
彼について調べるということが、
自分にとっての生き甲斐なので、
それを続けている。
いつか探求も終わりが来るかもしれない。
その時何か、彼にかかわる記録を残せたらいいなと思う次第です。

年内に考察本だしたいので、資料集め頑張ります。

(余談ですが、いつも羽咋や金沢を案内してくださるFさん本当にありがとうございます)

『ヴラド・ドラクラ 2巻/KADOKAWAハルタコミックス/大窪晶与』の感想

『ヴラド・ドラクラ 2巻/KADOKAWAハルタコミックス/大窪晶与』の感想を。

 

ヴラド・ドラクラ 2巻 (HARTA COMIX)

ヴラド・ドラクラ 2巻 (HARTA COMIX)

 

 


【あらすじ】
吸血鬼ドラキュラのモデルであり、残虐の王として知られるワラキア公・ヴラド三世。
その一方で、当時最強のオスマン帝国から母国を守り抜いた英雄であり、
革新的な政治力でワラキアの国力を高めた知略の王でもあった。
本書では、史実とフィクションをまじえ、ヴラド三世の生涯を描き出す。
[2巻のあらすじ]
信頼できる有能な配下を集め、徐々に勢力を拡大していくヴラド。
しかし、国内貴族たちの抵抗もまた激しくなっていく。
貴族たちは前君公の子息、ダン・ダネスティを担ぎ出し、
大国ハンガリーの力を得てヴラド追放に動き出していた――。
ヴラドに最大の危機が訪れる、第二巻!
KADOKAWAサイトより

【感想】
この漫画に出てくる、ヴラド三世は、貴族の勝手な行動に耐えつつも冷静に自分の味方を増やし、貴族に奪われていた公の権力を取り戻していく、沈着冷静キャラで描かれているので、どうして、500人も串刺しにしなければいけなかったのかという理由が、丹念に描かれ、単に残虐だったわけではなく、そうしなければいけない背景があったことを痛切に教えてくれる漫画となります。

話の構成も見事ですが、画力もしっかりしていて安心してみられます。
せっかく得た腹心を奪われ、孤独を深めていく先が予想されるのですが、孤独の中、沈着冷静に、それでいて狂気的に、恐怖の対象に、どうやってなっていくのか、3巻が楽しみな作品です。

 

『コンビニたそがれ堂 猫の星座/村山早紀/ポプラピュアフル文庫』感想

『コンビニたそがれ堂 猫の星座/村山早紀/ポプラピュアフル文庫』の感想を。 

 出だしの、コンビニたそがれ堂の説明にほっこりしながら読み進めると、
ちっちゃいこねこが大変な目にあいながら、たそがれ堂目指してるー! とびっくり。
ねここさんにあうまですごくハラハラ致しました。
今回の主人公は、千春ちゃんという子ねこさんで、彼女には強い願いがあり、コンビニたそがれ堂にたどり着いたのでした。
それが、他者利益的な願いで(コンビニたそがれ堂にくる人はほぼそうなのですが)、その時点で泣ける。
春ちゃんのビジュアルは、完全に村山先生のところの千花さんだったので、臨場感が増すというか。
そしてねここさんがお話してくれた2編で、涙腺崩壊。心が温かくて、優しくて、それで泣いてしまう。あと鼻水も出てきました。顔がぐずぐずで人前で読めない…。

ねここさんの語りを終えて、千春ちゃんが抱く思いと、ねここさんが千春ちゃんのために起こしてくれた奇跡で、もう陥落。先生、本当にいつも完膚なきまでに(この表現があっているかは不明ですが)心をじんわりさせる温かな物語を書いてくださり本当にありがとうございます。
大好きです!

ちらっと、ねここさんの過去にも触れつつ、今回もハートウォーミングでした。
いやー、読んでると心が洗われるので、好きです。はい。

風早三郎氏の出番が少なくて、もっとがんばろ! と思ったのは秘密です。

今回は猫を飼っている人が読んだら、飼い猫が愛おしくなるだろうし、かっていたことがある人なら、その子を思い出して、優しい気持ちになれるかもしれません。はい。


 

なべてこともなく

やってみなければわからないではないか、という思いが今年は強くあって、
好きな漫画家さんや小説家さん、春洋さん周りのことなど
自分のできる精いっぱいで応援していけたらいいなというのが今年の抱負です。

今年もよろしくお願いします。

『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜/長野 まゆみ/河出書房新社』感想

『カムパネルラ版 銀河鉄道の夜/長野 まゆみ/河出書房新社』の感想を。 

カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

カムパネルラ版 銀河鉄道の夜

 

 
【あらすじ】
ジョバンニの旅は終わってもカムパネルラの旅は続く……あの「銀河鉄道の夜」を今夜、カムパネルラが語りなおします。賢治の秘められた恋が甦る、長野まゆみデビュー30年記念小説。


長野まゆみデビュー30年記念小説
表紙絵にも箔がキラキラ光る特殊仕様!

ジョバンニの旅は終わってもカムパネルラの旅は続く…
あの「銀河鉄道の夜」を今夜、カムパネルラが語りなおします

これまで、ジョバンニこそ作者の化身と考えられてきた物語を、もう一人の主人公であるカンパネルラが語りなおしたのがこの物語だ。
カムパネルラは、ケンタウリ祭の夜、友人ザネリを助けに川に入り、溺死したのだ。
銀河鉄道の乗客がみなさみしいのは、ジョバンニを除いて、誰も片道切符しか持っていないからだ。
本作では、カムパネルラの目から、銀河鉄道の旅を辿り直す。
すると、そこに現れるのは、これまで妹トシに隠れて見えてこなかった、賢治の秘められた恋だ。医師と結婚してアメリカに渡り、異国で早逝した恋人への強い思いがあったのだ。
いつしか物語には賢治自身もあらわれ、少年と対話する。
メビウスの帯の、裏と表のように、けっして交わらない。でも、すぐ近くにいる存在。それがジョバンニとカムパネルラの旅なのだ。
河出書房新社サイトより

【感想】
賢治記念館が出している、銀河鉄道の夜の草稿をまとめた冊子を改めて読み返したくなりました。
雑誌連載時から、カムパネルラの正体について、宮沢賢治説を唱え始めていらっしゃったので、
宮沢賢治の恋人「ヤスさん」も絡めてそちら方向で来るだろうなあと思っていましたが、まさにその通りでした。
カムパネルラは宮沢賢治が出会った嘉内や緑石などの友人たちの集合体説が好きな私は、草稿まで出されて、こう書いてあるじゃないと突き詰められて、(´;ω;`)ウッ…ってなりましたけれども。

もはや宮沢賢治銀河鉄道の夜に込めた真意を確かめるすべなど誰にもないのだから、自分の好きなように銀河鉄道の夜を解釈したらいいやと思いました。
だからこの本も、一つの銀河鉄道の夜の解釈本として楽しく拝読いたしました。

物語という形をとっていますが、どちらかというと評論に近いと感じましたので、ある種の方には読みにくいかな、と思いました。はい。

『マインドアビス-精神科医沖名皐月のカルテ-2/樹生ナト/BUNCH COMICS』感想

『マインドアビス-精神科医沖名皐月のカルテ-2/樹生ナト/BUNCH COMICS』の感想を。

 

マインドアビス 2: 精神科医沖名皐月のカルテ (BUNCH COMICS)

マインドアビス 2: 精神科医沖名皐月のカルテ (BUNCH COMICS)

 

 【あらすじ】
幼いわが子を数日間家に置き去りにし、家に帰れず死を選ぼうとする母親。突然両耳が聴こえなくなり頭の中で神の声に囁かれる女子大生。甘ったるいジャムしか口に出来なくなった少女。奇妙な症例に異端の精神科医が挑む!!
新潮社サイトより

【感想】
『とでんか』で好きだった、樹生先生の新シリーズでしたが2巻であえなく終了。
沖名先生をはじめ魅力的なキャラクターと、人の心の深淵をのぞき込む、ぞくっとした話の筋道に、魅了されておりましたので、うつろの目(うつろな目だったかな。うろ覚えすいません)の話の事件の完全解決を前に終了したのは残念です。
今後は個人で書かれるということですので、それを追いかければいいとは思うのですが、やはり商業という形で読みたかった。
応援が足りず申し訳ありません。
沖名先生、すごくナイスバディで、美しくて、ドキッとしてしまうキャラクターで本当に好きでした。