紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

木島日記もどき開口  感想

木島日記もどき開口読みました。

 

木島日記 もどき開口

木島日記 もどき開口

 

 


いやー大ボリューム。
雑誌掲載が長かったので、どれだけでくるの?
と思ったら本当に大ボリュームでした。
ありがとうございます。

小説版木島日記は、主人公「僕」が残された日記から
物語をおこしたようになっていますが
(解釈違いでしたらすいません)
もどき開口は、折口信夫大杉栄、春洋、木島、etcと
一人称は変われど、物語の主人公たちによる
物語でした。
そして、北神伝綺からも、魔子、北神、柳田國男が登場。
そして、折口信夫が本当に対峙しなければならない存在としての、
柳田國男に絡めて、田山花袋などの描写もあり、
大塚先生の、民俗学シリーズの、
集大成だったと思います。

書物からの引用が多いのに読みやすく、
こういう話があるのか、読んでみようかな、という気にさせるのが
流石大塚先生。
最近少なくなった、物語からいろいろ学べる本です。

とうとう八坂堂の成り立ちが明かされたり、
ゴールデンボウ、父殺し、貴種流離譚古事記まで巻き込んで
本当においしい巻でした。
折口学をわかりやすく解説していたのではないでしょうか。
その内容が、正しいかどうか知りませんが。

あと個人的に藤井春洋さんが好きで、
まぁ、あんまり折口信夫を好きでない、
春洋さんなんですけれど、それはそれで美味しいというか。
はい。
でも最後はちょっとさびしかったなぁ。

これにて木島シリーズは完結なのでしょうが、
できましたら、『天地に宣る』の原稿ができているそうなので、
ぜひ本で読んでみたいです。はい。

あと、八雲百怪3巻も出て、
偽史三部作シリーズがにわかに活気づいて、
ほっくほくですよ。
あー、生きていてよかったです。
はい。