紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

映画「KUBO 二本の弦の秘密」 感想

映画「KUBO 二本の弦の秘密」を見ました。
以下ネタバレしているので、ご注意ください。

gaga.ne.jp

去年トレーラーを見た時から気になっていたので
見られて良かったです。

お話は月の帝に片目を奪われた赤子のKUBOを連れて、
母が帝のもとから逃げるところから始まります。
そして時は過ぎ、少年に成長したKUBOは
三味線を使って折り紙を操るすべを身につけました。
母の心が次第に壊れていく中で、
亡き父に会いたい一心で、灯篭をそなえるKUBO。
しかしそのせいで、夜に出歩いてはいけないという母の
戒めを破ってしまい、
アサシンのおばに見つかり、寸でのところで母に助けられます。
母に逃がされたKUBOは、母が死んだことを聞かされ、
そばに母の力によって、御守りから生身に具現した猿と、
記憶喪失のクワガタサムライをお伴に、
3つの防具―兜、鎧、刀―を手に入れます。
その過程で、猿が死んだはずの母であったこと、クワガタサムライが
死んだはずの父であったことを知りますが、
おばのとの死闘のせいで、再び父母をなくします。

最後の兜のありかは、母と潜んでいた始まりの村でした。
そこに現れる月の帝。
KUBOに月の帝の家族になることを強いますが、
KUBOは拒絶し戦いが始まります。
銀色の魚の様なばけものになった月の帝に
武力ではかなわない、KUBO。
最後ににぎったのは、刀でなく、三味線のバチでした。
そして思いの力(?)で、月の帝を無力化し、
ただの人間にしてしまいます。
記憶を持たない、老人になった月の帝に、
村人たちが良い記憶を植え付け、良い物語の住人にしていく。
といったお話です。

ロールプレイングのような、
印を持つ主人公、特別な力、仲間との出会いと別れ、
最大の敵との和解など、王道ストーリーだなと。
あと、描かれる景色はどれもきれいで、
外国人が求める日本の姿そのままでした。
ただ、村人が江戸装束なのに対し、
KUBOの母が戦国時代の奥方装束だったので、
もう少し時代考証があったらなぁと(いや、日本風ファンタジーにそこまで求めるのは酷かもしれませんが、そこまできっとできたと思うので)。
あと、月の帝がなぜ、KUBOの目玉が欲しいのかとか、
そもそも月の都ってなんなのさとか、
暗殺稼業のふたりのおばがかぶっていた仮面の意味、
母の過去(おばとは三姉妹で長女だったらしい)など、
回収しきれていないエピソードがあるので、
それらを回収できたらもっとよかったと思います。

外国の方が作ったにしては、日本をすごく勉強しているという点で好感が持てました。
ただ物語の奥行きがもう少しあった方がよかったかもしれません。
あと、あえてでしょうけれど、KUBO以外が名前をもたなかった意味とかも、ちょっと気になります。
(物語というものに固執していたので、日本の昔話の登場人物は総じて名前をもたないので、それに倣ったのだろうか…)

映像は素敵だったので、評価としては、10点満点中6点ぐらいです。はい。
(私の評価にそんなに意味はありませんが)