紅宝石少年

ゆきやの読んだ本や行った場所を紹介する気ままブログ。ブログタイトル「紅宝石少年」は、大すきな漫画カストラチュラから。

小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 感想

『小説家・裏雅の気ままな探偵稼業/集英社オレンジ文庫/丸木文華』の感想を。

 

小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 (オレンジ文庫)

小説家・裏雅の気ままな探偵稼業 (オレンジ文庫)

 

 

【あらすじ】
売れない小説家・裏雅が「真珠姫」と呼び、ひそかに観察を続けているのは、彼を「雅兄様」と慕う伯爵令嬢の茉莉子。一見おっとりとして可愛らしい茉莉子だが、雅は彼女の秘められた特性に興味を禁じ得ない。茉莉子はある日、「本業の小説のほうはさっぱりだが推理力には定評のある」雅のもとに、女学校で噂になっている不可思議な「幽霊」の話をしに行くのだが…? 美しく残酷な少女たちが織りなす浪漫的ホラー。
集英社オレンジ文庫サイトより

【感想】
笠井あゆみさんのイラストに惹かれて購入。
表紙にでーんと載っておる裏雅さんがバリバリ活躍するお話かなと思ったら、裏雅が密かに真珠姫とよんで観察する、風変わりな少女茉莉子のスクールライフに点々と落ちる染みのような事件を推察するという、ミステリー未満のお話です。
タイトルにあるほどの探偵稼業ではないような…。
魅力的なキャラクター設定なのに、話が淡々としているのがもったいない。あと、吉屋信子花物語のような設定があふれているのに、それをちょっと斜めから見るような感じなのと、女学校を舞台にしたミステリーなのに、犯人や被害者の思惑が、事件を起こすほどの激情があったはずなのに、さらっと流されるので、もったいないなぁと。
最後の「珠代」という話は、よくある感じだけれど、人の美醜を描き切った良作だと思います。
はい。