本屋でたまたま手に取って面白かった『山猫天使(1)(2)/名香智子/小学館漫画文庫』の感想を。
【あらすじ】
『山猫天使1』
フランス宮廷きってのプレイボーイである美男子・モレ
侯爵は、結婚話から逃れて向かった領地の田舎で、美しい双子の姉弟・ガブリエルとラファエル と知り合う。だが、二人は何故かそれぞれ男装、女装していた。同じ頃、この地で怪盗「山猫」による人さらい事件が頻発していて、モレ侯爵は解決に乗り出 す・・・!? 恋と事件が絡み合うブルボン王朝シリーズ、華麗なる開演。表題作と「黒百合の騎士」を収録。
(小学館サイトより)
『山猫天使2』
とある事情から、「女装」して女官を務めるラファエルは、ポーランド王女・マリーと密かに恋仲になっていた。だが、彼女は国王・ルイ15世の花嫁候補に なってしまい、二人で駆け落ちしようとするが・・・? 陰謀渦巻く宮廷のなかで、ラファエルの純愛の行方は!? "公妾"ポンパドゥール公爵夫人も登場す る華麗なるブルボン王朝絵巻・完結巻。「ヴェルサイユのシンデレラ」「ロココの冠」を収録
(小学館サイトより)
【評価】
★★★★☆
【感想】
ブルボン王朝時代に、男装美少女と女装美少年の双子と美形の侯爵が織りなすドタバタ劇、とおもったら、2巻以降は、ルイ15世の若かりし頃のお話となっていて、どこまで史実でどこまでがフィクションか判じかねるところもありますが、ちょっとした歴史ものとして楽しむことができます。
双子のうちの、女装美少年が主役です。ブルボン王朝期のドレスの描写がまたすごく素敵で、見ていてうっとりします。
女装がだれにもばれないほどの美少年はぜひ漫画でご確認ください!
個人的なことですが、シュヴァリエというアニメが昔あって、ルイ15世も王妃マリーも出てくるのですが、王妃マリーがかなり謎な人物として描写されており、この人は一体どんな出自なのだろう、というところをあっさりこの漫画が解決してくれました。
歴史系の漫画やアニメや小説は知識が横つながりするからいいですね。
ルイ15世について軽く知りたいという方にお勧めなのと、美少年美少女好きにはもちろんたまりません。またお話はテンポよく、愛と笑いと切なさとロマンスでできていましたので、興味がありましたら是非。
男装美少女と女装美少年が出てくると書いたあたりで察していただきたいのですが、若干同性愛的表現がありますので、苦手な方はご注意ください(あるといってもかなり軽めなので、ほほえましく見守ることはできますが。。。)